4月 23 2008
弁護士バッジ
一般に、名古屋の弁護士は、日常的に弁護士バッジを付けています。
これは、法廷や警察署に行く時は勿論のこと、通勤や出張で電車に乗る時も、どこかで食事をするときも、夜飲みに行く時も、大体そのまま付けっぱなしにしています。
これに対し、東京の弁護士は、一般に、弁護士バッジを付けていません。または、バッジを裏返して表側が見えないようにしています。
このような一般的な相違が生じる理由はいろいろ考えられますが、東京では弁護士業ないし弁護士像がかなりビジネス化しているのに対し、名古屋を含めた地方においては、まだ「伝統的な弁護士」像が主流であることが一つ挙げられるように思います。
そういえば以前、大学院のゼミの教授に何年かぶりに再会したとき、こんなお話を聞きました。
ゼミの教授曰く、「弁護士が『先生』と呼ばれるのは、それがビジネスではないからだ。もしビジネスであれば、『さん』付けになる。」
たしかに、ビジネスローヤーというと都会的でカッコ良いですし、それが間違っているなどとは全く思いませんが、そのように割り切ってしまうのも少し空しい気がします・・・。
弁護士として、ときには採算度外視で、ビジネスではない仕事をすることも大きなやりがいの一つだと思います。




