9月 12 2009
破産手続
民主党の新人議員が選挙公示前に破産手続中であることを隠していたとのことです。
http://www.asahi.com/politics/update/0912/OSK200909120086.html
これまで私は申立代理人や破産管財人として破産手続に多数関与してきましたが、さすがにこれはどうかと思います。
たしかに破産をして免責を受ければ原則として全ての債務の返済を免れることができます。
しかしその前提として、免責手続を受けて裁判所において免責が許可されなくてはなりません。
その場合、多数の債権者が泣くわけですから、当然ながら厳しく判断されるべきであり、場合によっては債務者が反省文を出したり、債権者に積立返済をしたりして免責許可をもらうこともあります。
破産の申立書には、「今後はどのように生活していくつもりか?」という記載事項がありますし、免責手続においても今後の決意等について裁判官から聞かれることがあります。
この方は、今後、自分が国会議員に当選できたら議員歳費を得て国民のために頑張ります、とでも書いたのでしょうか・・・。
もちろん破産することは法律で認められていますし、どうしても破産手続を利用するほかない止むを得ない事情もあったのでしょう。
しかし、そのような重大な事実を、選挙前に党本部にまで隠していたというのは、さすがに理解に苦しみます。
しかも、免責決定後ならともかく、まだ免責が認められるかわからない、他ならぬ破産手続中なのです。
これは真面目に投票した国民に対して失礼なことであり、やはり道義的に非難されて然るべきだと思います。




