1月 15 2021
投資家の属性について
投資被害事件、とくに証券事件では、投資家の属性が重視されます。
これは、職業、年齢、収入、資産、投資経験、投資意向といった諸要素になります。
証券事件では、過去に何らかの証券取引の経験がある方が多く、そうすると、裁判官としては、投資家に証券取引の経験ありということで、これを不利な事情として考慮することになります。
もっとも、表面的に投資経験があるといっても、実際には、担当者に勧められるまま応じていただけで、取引の内容もよくわかっていなかったという方が少なくありません。
それでも、裁判官は、その投資経験があること自体を不利な事情として考慮することから、得てして証券事件においては、表面的にすぎないとしても投資経験がそれなりにある方が勝訴判決を得ることは容易なことではありません。
このように、裁判官が判決に書けるまでの違法行為は認定しがたいけれども、証券会社に落ち度ないし非難されるべき点が認められることは往々にしてあり、そうだからこそ、投資家の方が自己責任とされることにどうしても納得できずに提訴をご決意されるのだと思います。
そうであれば、我々弁護士としては、証券会社に落ち度ないし非難すべき点があるにもかかわらず、表面的な投資経験等を理由に投資家の自己責任で済まされてしまうことのないように、出来る限り依頼者の皆様に寄り添って、粘り強く事案に応じた適正な解決を目指していかなければならないと思っています。




