6月 12 2012
先物被害者の心理
最近は行動経済学のプロスペクト理論に関心を持っています。
このプロスペクト理論によれば、先物被害を受ける人は特殊な心理状態に陥っていると考えられます。
もともと先物取引で損失を被る人は、ごく普通の社会生活を送ってきた方が多く、退職まで何十年と勤労されてきたような分別のある方も多いのです。
ところが、なぜ何十年と働いてきた見返りである退職金等を、いとも簡単に先物外務員に勧誘されて取引につぎ込み、短期間で何千万という損失を被る例が珍しくないのか。
最初は手堅く利益を出すことを望むものの、いったん損失を被ると、損切りを嫌い、新たな資金を出してでも損失を取り戻そうとする特殊な心理状態、これをプロスペクト理論は解明しています。
先物外務員は経験上、顧客のこのような心理状態を知り、これにつけ込むような勧誘を行っていると考えられます。
今後は、先物に限らず投資被害訴訟全般においても、こうした投資家の心理状態にもっと着目されるべきだと思っています。




